第1回 | 6/12(日) | 人間の祖先はどうして熱帯雨林を出たのか ―ゴリラとチンパンジーの社会生態から考える― | 山極寿一(京都大学理学研究科長・理学部長) 京都大学教授、国際霊長類学会会長。 1978年より、アフリカ各地でゴリラの行動や生態をもとに初期人類の生活を復元し、人類に特有な社会特徴の由来を探っている。著書に『家族の起源』、『父という余分なもの』、『ゴリラ』(東京大学出版会)、『暴力はどこからきたか』、『人類進化論』、『ゴリラ図鑑』など。 |
第2回 | 7/3(日) | 熱帯降雨林で狩猟採集生活は成立するか | 佐藤弘明(浜松医科大学教授) 1976年よりザイール(現コンゴ民主共和国)、コンゴ共和国、カメルーン共和国にて熱帯多雨林住民の生態人類学的研究に従事。編著書、論文に『森と人の共存世界』、『カメルーン南部熱帯多雨林における“純粋”な狩猟採集生活:小乾季における狩猟採集民Bakaの20日間の調査』、『熱帯雨林狩猟採集民が農耕民にならなかった理由』などがある。 |
第3回 | 8/21(日) | 太陽系と生命の進化 | 丸山茂徳(東京工業大学教授) 東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻 教授。昭和24年徳島県生まれ。富山大学教育学部助手、東京大学教養学部助教授を経て、平成5年より現職。著書に『生命と地球の歴史』(1998年, 岩波新書)、『地球温暖化問題に騙されるな!』(2008年, 講談社)、『科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている』(2008年, 宝島社新書)などがある。 |
第4回 | 9/11(日) | サルの性、ヒトの性 | 高畑由起夫(関西学院大学教授) 関西学院大学総合政策学部教授。1975~1978年に京都市嵐山でニホンザルの性行動を観察、その後、チンパンジー(タンザニア)、ニホンザル(屋久島)、ワオキツネザル(マダガスカル)等の社会・行動・生態等を研究。著書に『ニホンザルの生態と観察』、『性の人類学』、『ニホンザルの自然社会』等がある。 |
第5回 | 10/9 | ボノボはヒトの何を語るか | 古市剛史(京都大学教授) 京都大学霊長類研究所教授、国際自然保護連合種保存委員会委員、ビーリア(ボノボ)保護支援会理事長。下北半島と屋久島でニホンザルの研究をしたのち、1983年よりコンゴ民主共和国のボノボ、1996年よりウガンダのチンパンジーの行動と生態を研究。著書に『屋久島の野生ニホンザル』、『ビーリアのすむ森で~アフリカ・人・ピグミーチンパンジー』、『性の進化、ヒトの進化~類人猿ボノボの研究から』など。 |
第6回 | 11/13(日) | ネアンデルタール人の謎 | 赤澤 威(高知工科大学教授) 高知工科大学総合研究所教授。中東のシリアを主たるフィールドとしてネアンデルタール調査に取り組む。1993年、シリア・デデリエ洞窟で夢にまでみたネアンデルタールに出会う。現在、20万年前以降、世界各地で対峙することになった旧人ネアンデルタールと新人サピエンスの交替劇の真相解明に取り組んでいる。著書に『ネアンデルタール・ミッション』、『ネアンデルタールの正体』など。 |
※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |