わたしたちのルーツはどこにあるのでしょう?その答えを研究者はアフリカにて探し求めています。 化石人類の研究やチンパンジーの生態研究など、半世紀にわたるアフリカでの研究のようすを紹介します。 会期:2012年3月24日(土)~2013年2月28日(木) 場所:ビジターセンター 特別展示室 主催:財団法人日本モンキーセンター 後援:愛知県教育委員会、岐阜県教育委員会、犬山市、犬山市教育委員会 協力:国立科学博物館、名和昆虫博物館、京都大学大学院理学研究科、京都大学霊長類研究所、京都大学アフリカ地域研究資料センター、京都大学野生動物研究センター、野外民俗博物館リトルワールド |
入口には、人類進化の歴史をイメージさせる3体の化石人類の復元模型を配しました。 【右】アルディ(アルディピテクス・ラミダス) 【中央】ルーシー(アウストラロピテクス・アファレンシス) 【左】トゥルカナ・ボーイ(ホモ・エルガステル) どの復元模型も、本特別展企画者である清水大輔研究員の綿密な監修により完成したものです。 最も左には、私たち現代人の立ち位置も準備してあります。ぜひ記念撮影をしてください。 |
わたしたちのルーツを探るもっとも直接的な手掛かりは化石です。化石を研究することにより、いつ・どこに・どのような生物がいたかがわかります。 しかし、発掘される化石は地球上にいた生物種のほんの一握りで、化石になるには、数十万年以上の長い期間が必要です。しかもほとんどの場合、身体のごく一部しか発見されません。生物が化石になり、しかもそれが発見されるということは奇跡的な出来事なのです。 このコーナーでは発掘の手順を理解しやすいよう、発掘現場を再現しています。また人類化石のレプリカや石器なども展示しています。 |
チンパンジーの研究においては、複数の調査地からの研究の積み重ねにより、地域間で行動に違いがあることが明らかになりました。生態学的環境の違いだけでは説明することができない、文化的行動だと考えられています。 長期にわたる類人猿の継続調査は、かれらの社会構造を明らかにするのみならず、道具使用行動や食物分配行動、社会的駆け引きなど、ヒトの進化を考える上で重要な観察を積み重ねてきました。 このコーナーでは、西田利貞博士(元モンキーセンター所長)の残した観察ノートや採集標本、実際に使われた調査機器などを展示しています。 |
※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |