国際霊長類学会ナイロビ

打越

2018年8月19日から24日の間、ケニアのナイロビで開かれた第27回国際霊長類学会に参加してきました。国際連合のなかでおこなわれ、63か国以上からの方が集まりました。ここ犬山では8月前半には最高気温が40度近い日も多かったので、気温11~26度のナイロビは寒いくらいに感じました。涼しい環境で集中的に多くを学ぶことができました。ご発表のひとつひとつをここではご紹介することはできないので、こぼれ話を紹介します。

ケニアでは2017年8月28日からビニール袋(ポリ袋・プラスチックバッグ)が法的に禁止になっています。そのため、持ち物の準備の時から、うっかりビニール袋を入れてしまわないようにと注意が必要でした。会議でも省資源の方針「グリーン・コンフェレンス」を全面に押し出していました。おみやげのひとつはバンブー・ストローで、不必要な使い捨てプラスチック用品を削減しようというメッセージがあるように感じました。

 

国連敷地内にはコルブスモンキー(Cercopithecus mitis kolbi, Kolb’s monkey, Kolb’s White-collared Monkey)の群が住んでいて、初日から毎日のように会うことが出来ました。サルをみるとちょっとテンションがあがる人たちが世界中から集まっているので、サルの群れの後ろをそろりそろりと距離を取りながら歩き、写真を撮り、「5分前に中庭でみたよ」・「種名は・・・」などと情報交換をする人たちがいる様子は、ちょっとおもしろかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はモンキーセンターからはそれほど多くが参加していなかったですが、ナイロビの遠さは理由のひとつだったかもしれません。次回2020年の開催地はエクアドルで同じく遠いですが、2022年マレーシアでは、もっと多くが参加・発表できるかもしれません。私は石田さんと山田さんと連名でテナガザルの仕事を発表しました。アジルとキュータロウ、ジャスとクリケットのペア作りの話です。京大のホスエ・アレハンドロさんが、モンキーセンターの根本さん・土性さんらと取り組まれているピグミースローロリスの研究成果を発表されていました。

次の日曜日、9月16日にはホスエさんのお話をモンキーセンターできくことができます!第51回「京大モンキー日曜サロン」、12時30分からです。ぜひチェックしてみてください。http://www.j-monkey.jp/event/salon/index.html