利き袋ってあるのかしら

アフリカセンター担当:廣澤

 

ここ2週間ほど、どんぐり拾いが日課です。

アフリカセンターのメンバーのなかでも、どんぐり大好物なのがマンドリル。
いつもフルーツや野菜の種を競って食べるほどですからね。
堅いもの、かじるのが大好き。

 

どんぐりにもいろいろ種類がありますが、
やっぱり”しいの実”は格別です。

苦かったり、渋かったりするどんぐりが多いのですが、
しいの実は、ほんのり甘く苦味ゼロ。
私も拾いながら、たまに食べます。おいしいです。

そして、マンドリルの運動場にばらまいておきます。

皆、一心にどんぐり拾い。
下をむいてせっせと口にはこびます。

拾い集めたものは、いったん頬袋へ。

ディスコの右頬が膨れています。
30粒は入ってますな。

左頬は10粒くらい!?

 

利き手ならぬ利き頬とかっていうのも、あるのでしょうか。
ディスコは右利きかな。

 

キンシャサも頬袋から小さなしいの実を取り出して、

器用に舌を使って殻を割って中身だけ食べます。
両手を添えて。
薄いピンクはしいの実ではなく、キンシャサのベロです。
(しいの実は両手に隠れてます。ザルバ様みたく)

 

ちなみに、チンパンジーもしいの実を喜んで食べますが、タロウさんは食べませんでしたー。
さらにちなむと、しいの実以外の苦いどんぐりは、マンドリルは食べますが、チンパンジーはデンスケくらいしか食べません。
もちろんタロウさんは見向きもしません。

そんなどんぐりですが、ニホンザルは大好物です。
ニホンザルが世界で一番北にくらすサルとしていきのこれたのも、きっとどんぐりのおかげです。
寒い冬、食物の少ない冬に備えて、秋にたくさんのどんぐりを食べて、蓄えることができるから。
秋のニホンザルは、毛もほわほわで、顔もまっかで、とくに美しいです。(マンドリルは通年美しいですが!)

さて、来週10月17日はモンキーセンター創立記念日で、動物慰霊祭をおこないます。
今年は無料開放日となりました。ぜひ園内でどんぐりを拾って、慰霊祭へご参列ください。