意外と人気

アフリカ館担当:奥村

アフリカ館のグエノンの中で、意外と歓声があがるブラッザグエノン。

その見た目から、サンタクロースとか、水戸黄門とか、中日ドラゴンズの助っ人外国人とか、言われたりします。

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模様替えした運動場ではしゃぐマモル

アフリカセンター担当:廣澤

 

今回は雨の日のチンパンジーのようすをお伝えします。

 

チンパンジーたちは、ちょっとくらいの雨はへいき。

 

霧雨くらいだと、雨宿りもせずにこんなところで過ごしていたりします。

彼らの体毛に細かい霧がついているのでべったべたにみえますが、素肌までは雨粒が浸透していないので意外と気にしてないようす。

 

で、もう少し本降りになると、運動場のなかにいくつかある雨宿りスポットでじっとしています。

 

タワーの最上段のちょっと広いスペースは、晴れた日には

こんな感じでみんなのまったり日向ぼっこスポットなのですが、

 

 

どしゃぶりになると、このタワーが避難場所になります。

こんなかんじで。

日向ぼっこスペースのすぐ下にジミーの背中がありますね。その下にマルコ(とマモル)の黒い影ちょろっとだけ見えてます。さらにその下にフジコもいました。なるべく雨にあたらないように、だんご3兄弟のように、縦にならびます。

 

外の運動場は雨宿りできるスペースが限られています・・・。

 

でもどしゃぶりはまだまし。

雨だけなら、みんなじっと雨宿りをして耐えているのですが、

 

雷がゴロゴロと轟くと、ちょっと困ったことになります。

どんな困ったことかといいますと・・・

 

 

ジミー大暴れ。

オラオラオラ~、と雨のなか大興奮のディスプレイをみせます。たまに近くのメスを叩きます。

メスたちは恐怖でキャーキャーあわてふためき、なき叫びます。

せっかく雨宿りしていたのに、みんなずぶ濡れ。

 

なんて迷惑なジミーさん・・・・。と思ってしまいがちですが、しかたがありません。

チンパンジーのオスってこれがあたりまえ。

 

野生のチンパンジーの行動をリストアップした本(論文)があるのですが、しっかりとこの行動が記載されています。

その名も、「レインダンス」:雨や嵐の際におこなうディスプレイ(誇示行動)

(ステキな名前がついた行動ですが、楽しくダンスをしているわけではありません。)

 

雷雨に、なぜか興奮してしまうようです。

”満月の夜に狼が遠吠えする”のに近いですかね。そもそも、狼が本当に満月をみて吠えるのか、知りません。

 

 

 

ま、そういうわけで、事前に雷雨や豪雨になるとわかっているときには、ジミーにはひとりで運動場ですごしてもらったり、ちょっと室内で待機してもらったりすることがあります。

 

そして、昨日。強雨予報がでていました。さて、どうしようか。

ジミーさんには寝室で過ごしていただき、外の運動場をマルコ、マモル、フジコたちが利用することになりました。でも、外もそろそろ寒いので、扉一枚でつながっている室内の運動場も開放しました。

 

ここ数か月、マルコとマモル親子は、日中は外にほぼ出ずっぱり、夜間は寝室で過ごすというルーティーンだったので、室内の運動場を利用する機会がありませんでした。

久しぶりの室内運動場にヒャッホーイ!となってた(かどうかはわかりませんが。いつもヒャッホーイなので)マモルは、消防ホースのハンモックのなかで、大好きな麻袋とたわむれていました。

 

前置きが長くなりましたが、2か月ほど前に新しく設置したハンモックで遊ぶマモルのビデオをどうぞ。

途中で撮影者に気づいて、このあとガラスに跳び蹴りしてきました。