アフリカ館担当:奥村
前回コロブスで母親以外の個体が抱くことを紹介しました(こちら)。
このように母親以外の個体が赤ん坊の世話をする行動はアロマザリング(allmothering)と呼ばれています。
実は、アロマザリングはヒヒやマカクでも見られる行動なのですが、コロブスの場合は少し変わっているそうです。
それは、赤ん坊が多くの個体に抱かれ、さらに赤ん坊を取られた個体が、赤ん坊を取り返そうとすることができるからです。
ヒヒやマカクでは、一度赤ん坊が取られたら、ほとんどの場合、母親のもとには返らないようです。
これは、順位の高いメスが順位の低いメスの赤ん坊を取っているからではないかと、言われています。
また、ヒヒやマカクのオスでは、ケンカの仲裁に赤ん坊を利用することがありますが、コロブスのオスは赤ん坊とほとんど関わりません。
バーバリーマカクでは、このようにオスがこどもの面倒をみたりします。
ただ、キクマサの場合、興味はあるのですが、メスが一切触らせないという悲しいことが起こっております・・・
では、なぜヒヒやマカクとコロブスではこのような違いがあるのか、それは彼らの食の違いにあるそうなのですが・・・
長くなりそうなので、次に持ち越しますね。
・・・最後に今日撮った一枚がこちら。
雪をほおばりながら赤ん坊を抱くレモン♀。
赤ん坊も雪に興味津々です。
ちなみにレモンは、母親ではなく、母親の妹です。