飼育員の仕事は

ヒヒの城担当:荒木

本日は4月19日!飼育(しいく)の日ですよ!

明日、明後日は「VS飼育員」が開催されます!皆さんの挑戦お待ちしております!

今日はヒヒの城で取り組んでいる「飼育員の仕事」についてご紹介したいと思います。

かなり長いですが最後まで読んで頂けるとありがたいです。

私の担当しているヒヒの城には2群あり、1つは「主群」、もう1つを「別群」と呼んでいます。

皆さんが普段見ている群れは、主群で約80頭が暮らしています。別群は2019年の4月上旬時点で7頭が生活していました。(別群の個体はここの記事をご覧ください。)

そしてバックヤードには目が見えないコマチが暮らしています。

コマチは目が見えていないことに加えて、人工哺育(人が親代わりになって育てた)で育った経歴のためバックヤードのケージに1頭で生活しています。

 

現状はこんな感じです!ここからが本題!

主群、別群、コマチ「アヌビスヒヒみんな」をより良い環境で飼育するには・・・

 

ロコ、タマリ、ソチ、スリタニは健康上は問題ないため、今よりも広いスペースで他のヒヒたちとのびのびと暮らしてほしい!

(別群でくらしているナイツ、ヘイタ、ナポロは健康上問題があるので、主群で生活していくことは厳しそうです・・・)

・コマチの飼育環境をより良くするために今より広いスペースで他のヒヒたちと暮らしてほしい!と考えました。

残念ながら別群の部屋も広くはないので、別群の7頭にコマチを加えた8頭で生活するのは厳しいです。そして解決策として

 

①別群のロコ、タマリ、ソチ、スリタニは主群へ合流させる

②4頭が主群に合流して、広くなったところにコマチを別群(ナイツ、ヘイタ、ナポロ)と合流させる

となりました。

 

これならロコ、タマリ、ソチ、スリタニ、コマチの飼育環境を少しでも改善できそうです。

4/15~ロコ、タマリ、ソチ、スリタニの主群へ合流に向けて、トレーニングを開始しました。

それに伴い、ナイツ、ヘイタ、ナポロは4頭が主群へ合流するまでの間、部屋のスペースの関係で一時的にアフリカ館に移動しました。

 

ソチ、スリタニは今まで関わったことない体の大きいオスや、やんちゃの度が過ぎてるコドモたちと生活していかなければならないんですが、関係作りが難しいようです。

ロコやタマリはもともと主群で生活していたとはいえ、主群から離れていた期間も長いため、こちらも難しいようです。

ですが、トレーニング繰り返すうちにあいさつやグルーミングなどの行動が見られ、関係作りも少しづつ進んでいっています。

これはロコ、タマリ、ソチ、スリタニが主群に馴染もうと頑張っている証拠です。

 

まだまだ主群へ合流の道のりは長いですが、いつか主群へ合流してくれると期待しています。

 

移動したナイツ、ヘイタ、ナポロの3頭はアフリカ館にも慣れ、元気に生活しています。

アフリカ館のナイツ

アフリカ館のナイツ

アフリカ館のヒヒたち

いつかコマチをバックヤードからヒヒの城へ移動させる予定ですので、今後も応援していただければと思います。

 

長くなりましたが、「飼育員の仕事」は飼育している動物たちがより良い環境で暮らせるよう常に考えて、行動していくことが一番大事なのかなぁと私個人は感じています。これからもそれをモットーに日々の仕事を頑張っていきます!

飼育の日にちなんで普段紹介できない取り組みをご紹介しました!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!