暗闇に目が慣れると見えてきます

アフリカセンター担当:廣澤

 

アフリカセンターの一角にある「夜行性サルの展示室」

室内は、こんなかんじ。

昼間明るい時間帯は寝ていて、夜活動するサル。

夜行性サルの動きを観察できるように、

室内では昼と夜を逆転させて飼育しています。

 

開園中は夜っぽく暗~くなっています。

 

暗い部屋にはいると、最初はほとんど何も見えませんが、
目が暗闇になれてくると、だんだんとサルが見えるようになってきます。

 

上の写真にうつっているポトというサルは、

霊長類の中ではかなりゆっくりな動きをしています。

飛んだり跳ねたりはせず、両手足の指で枝をしっかりと握り、枝から枝へと移動します。

 

 

そんな、特徴あるポトをもっとじっくり観察していただくべく、

このたび特別な道具を導入いたしました!!

 

その道具を使うと、

サルの動き、表情までよ~く観察できます。

この写真は、ポトが枝につかまりながら、白いボール(中にたべものを入れているフィーダー)に近づいてきたところを激写。

 

ふつう、夜行性のサルは明るいのが苦手。眩しいのを好みません。

太陽がでている昼間は天敵に見つかりやすく危険なので、じっと木の上で葉っぱに隠れてで寝ています。

この赤い専用のライトは、私たち昼行性の動物には明るいライトなのですが、夜行性のサルの目には感知されないようで眩しくはないようです。

やはり、昼行性と夜行性の動物の目はしくみがちょっと違うんですね。

 

 

実はこの専用ライト、amazon欲しいものリストで購入していただきました。

いつもモンキーセンターをご支猿していただき、ありがとうございます。

さっそく本日、設置してみました。

 

これまで、暗がりで恐い恐いといっていたちびっこたちも、

赤いライトを手に、いざ

入室。そろり。

 

これまで、「サルどこにいるのかな」という声をよく聞いていましたが、

「サルみつけた!」という声や、「もう一回見てこよう」という声も。

観察時間が伸びてもいるようで、サルのことをじっくり学ぶ機会となればうれしいです。

 

※夜行性サルの目には眩しくないけれど、他のサルには眩しいライトなので、

アフリカセンターの夜行性サルの展示室だけでのご使用をお願いしています。

 

 

ライトがなくても、目が暗がりになれれば30秒ほどで、サルを見つけることができます。

みなさんも、ぜひライトなしで観察できる達人になってくださ~い。