何かの卵?

マダガスカル担当:武田(新人)

こんばんは。

霊長類が関係なさそうな雰囲気ですが、実はこの話に霊長類も関わっています。なので最後まで読んでいただけると嬉しいです。

 

昨日の話ですがWaoランド前の池にゼリー状の何かが浮いていました。

写真中央に大量の粒々が見えますか?(※集合体恐怖症の方は拡大注意)

こちらの正体が何かわかりますか?

ちょっと自信がなかったので調べてみましたが、

正解はやはり、、、

ウシガエルの卵でした。ちょっと綺麗に写ってます。

 

実はWaoランド前の池ではウシガエルがよく見られます。警戒心が強いのでゆっくり近付かないとすぐ水の中へ隠れてしまいますが、池のそばを通るときに人間に気付いて水に隠れる姿が見えたり、Waoランドに立っているときに鳴き声が聞こえたりします。

こんな感じで何匹か見られることもよくあり、大きいので迫力もあって面白いのですが、元々日本にいなかった外来種です。

外来種の中でも、生態系に悪影響を及ぼしているため、外来生物法で「特定外来生物」に指定されています。

そのためウシガエルの飼育、生きたままの運搬、別の場所へ離すことは禁止されています。

なので、今回見つけた卵は回収して処分しました。

 

実は「特定外来生物」には一部の霊長類も指定されています。(ここからが大事)

マカク(マカカ)属の霊長類であるタイワンザル、カニクイザル、アカゲザルの3種と、タイワンザル×ニホンザルの雑種(和歌山県あたりに定着)、アカゲザル×ニホンザルの雑種(千葉県あたりに定着)の5つが指定されています。

獣医師国家試験の勉強でもちょっと習ったのを思い出しました(既に懐かしい)。

 

ちなみにニホンザルは「特定外来生物」ではありませんが「特定動物」に含まれています。

特定動物についてはまたの機会に書いてみようと思います(勉強します)。