アフリカセンター担当:廣澤
入園ゲートから一番遠くにあるアフリカセンター。
ワオキツネザル見て、アフリカ館を通って、アジア館前を通って、ワオランドを過ぎて、その先にあるアフリカセンター。
アフリカセンターの運動場にやってくると、「あ、ゴリラいた!」という方が多いです。
アフリカセンターで一番初めに会えるのはゴリラじゃありませんよ。
黒くて大きい霊長類がゴリラだと思っているのでしょうね。
ま、それは正解なんですが、
ゴリラの大きさは、想像の上をいっているようです。
ゴリラのタロウさんはとっても大きいのです。
チンパンジーを見てゴリラだという方に会うと、
切り取られた映像だと、その大きさが分からないんだな~と実感します。
そして、『大きい』『黒い』という特徴以外はけっこう曖昧に覚えられているんだな~なんて思います。
この『とんがった頭』もなかなかの特徴です。
顎を動かす筋肉が頭のてっぺん近くまであるためです。
筋肉がとっても大きく長いのです。
堅い草木を一日中食べるためによく噛むので、発達したんですね。
チンパンジーの頭は、もっと平らです。
チンパンジーも私たちに比べれば相当強い顎筋をもっていますが、ゴリラほどじゃないですね。
チンパンジーは柔らかい果実を多く食べるからでしょうか。
筋肉は見られないので、
せっかくなので骨格標本を比べて見てみると
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左:ヒト 中央:チンパンジー 右:ニシゴリラ
右にいくほど、顎ががっしりしてますね。
そして、ゴリラの頭頂部は大きな筋肉をささえる(くっつける)ための骨があります。
ヒトの頭はつるっつるです。
今度ゴリラを見るときは『とんがった頭』にも注目してくださいね。
角度によって、額から上と下の面積が同じように見えます。
頭、ながっ!!
ついでに、ゴリラに間違われがちなチンパンジーたち。
こうしたら、チンパンジーってすぐわかる方多いんじゃないでしょうか?
チンパンジーの肌がベージュ(?)なのはこども時代だけです。
おとなになると黒くなるんです。
ゴリラの頭に話を戻すと、メスはオスほどとんがってませんし、
あかちゃんのころはけっこう平らな頭をしていますね。
まだお乳を飲んでるから筋肉が発達してないんでしょうね。
タロウさんも、平らな頭時代があったんですね。40年以上前に。