アジア館担当:舟橋
舟橋は絵が非常に下手で、動物を描こうとすると、大体全てが””お化けのキュータロウに毛が生えた生物””みたいになるので、他人のことをとやかく言えたもんじゃないんですが、
【今月フランソワルトン推し】だし、「ちょっと新担当の武田君にフランソワルトンを描いてもらうか」って、
ここしばらく、フランソワルトンをじっくりと観察していました。さすがに細部まで知らねえ癖に書かせるのもアレなので。
みなさん、フランソワルトンって書けますか?
尖った頭に黒いカラダ、口からほっぺにかけて一直線に伸びた白い毛
まぁ、たった数件とはいえ【今月フランソワルトン推し】ですし、イメージはできるんじゃないでしょうか。
阿野さんが描いてくださったフランソワルトンも、そのとおりのフォルムをしておりましたね。
目とかヤケに可愛くデフォルメされている気がしますが。
阿野さんいわく「アジア館の誰を描いた訳でも無く、♂♀も考えてなかった」らしいです。
悔しかったのでリンリンと並べておきました。
世界に現実を叩き込みます。
さて、本題に移りましょう。
業務終了後に武田君を呼んで描いてもらったフランソワルトンがこちら。
フランソワルトンのベロ♂
描いている最中に
「それって♂?それとも♀?」
とか
「そこホントにその色で良いの?」
とか
色々と茶々を入れまくったのは少しだけ反省していますが
「スライムみたいな頭」
って小声で言ったのは舟橋ではございません。
だがしかし、やはり、尖った頭に白いほっぺになりましたね。尻が闇に飲まれてるのは謎ですけど。
と、ここまで書いたので察しの良い方は気づいたかもしれませんが、
実はフランソワルトンの白い部分は、ほっぺただけじゃありません。
遠くを見ているリンリンにご注目。
分かりましたか?
では、夢中でリンゴを食ってるリンリンでもう一度
どうでしょうか?
そうですね。
股間ですね。
股毛ですね。
フランソワルトンは、股間が白いんです。
リンリンの名誉のために断っておくと、別にリンリンの股間だから
『特別白髪が生えている』
とかそういう訳ではなくて
ちゃんとニィちゃんも股間に白い毛が生えております。
なのでフランソワルトンを描くときは、股間も意識すると良いんですね。
股間を黒く塗った武田君は「惜しい!」んですが
股間が白いのは、実は♀だけで♂は白くありません。
だから””白いままにしなかった””のはある意味正解です。
まぁ、そういう訳で「♂なのか♀なのか」聞いたんですけど。
もちろん、ベロの股間は闇に飲まれてなんていませんよ。ピンク色です。強いて言えば。
以上、《フランソワルトンの絵とか見たときは、股間に注目すれば、♂♀が分かります》
というトリビアでした。
そもそも実物は身体の大きさが違うし、色以前に付いてるものが視界に入るんですけどね。
ちなみに、Twitterでも投稿がありましたが、モンキーセンターには写生大会というものがあって、今年の受賞作品が出ているんですが、
飼育員は”こういうマニアックな部分”を見て投票しているので、来年度の参考にしていただければ幸いです。
武田君にこの絵を描かせるためだけに、10分くらい、リンリンの股間を追い回し続けたのは、黒歴史ですね。