今日も彼らは生きています

バックヤード担当:藤森

10月17日の慰霊祭では、たくさんのお供えものをいただきました。
その中から、ちょうど食べごろのアケビをイレブンとドントにお届けしました。

勢いよく受け取ったものの、これどうしたらいいんでしょうか・・・と固まるイレブン。
食べものな気がするけど、よくわからない~~!と、悩みに悩んで、最終的にころんと落としてしまいました・・・

ドンちゃんも勢いよく受け取ってから、コレハナンデスカ?
まぁ、アケビの見た目ってそうなるよね。

でも、そこは美魔男ドンちゃん。
(推定)50年以上生きている経験値からか、果敢に攻めます。

すでに開いているアケビにそんなに力入れる必要ないでしょ、とツッコミたくなるほど全身を使って
大胆かつ慎重に挑みます。

数分間にわたる戦いの末、ついに攻略!うまうま~!
お供えいただき、ありがとうございました!

 

さて、阿野くんからもご報告がありましたが、10月13日にアジルテナガザルのトヨミちゃんが亡くなりました。
ドンちゃんとイレブンの間のケージでくらしていました。
私とトヨミちゃんのおつき合いは、わずか2か月でしたが、
それでも魅了されてしまう程、トヨミちゃんは感情豊かで、表情豊かなかわいらしい個体でした。

最後はずっと横になっていたトヨミちゃん。
弱りゆく彼女の手を握ったとき、その小さな体が生きてきた50年という重みがずんと伝わってきました。
私たちはトヨミの50年に対して、どれだけのことをしてこれたのだろう・・・
トヨミが体調を崩してから、もっとできることがあった。
トヨミが体調を崩す前にできることもあっただろうし、バックヤードの担当になる前にだってできることはあったと、ただただ反省するばかりです。

私たちは彼らの人生(猿生)をもらっています。
ドンちゃんもイレブンも、サキちゃんもサクラも、みんな今日を生きています。
彼らに対しての責任を果たすべく、今後も努めていきたいと思います。

トヨミちゃん、楽しい日々をありがとう。大切なことを教えてくれてありがとう。
あなたとおつき合いできた私は幸せ者です。