正月とかもはや関係ない。楽しければそれでいい。

先日、カニクイザルたちのおせちをツイッターでご紹介したのですが、飼育の部屋でご紹介するのをすっかり忘れていました。

もう正月なんて遠い過去だし、きっと誰も待っていないと思いますが、私がゆかいな彼らの姿をご紹介したいので、おつき合いください!!

まずは、あらためておせち?のご紹介。
この日はカニクイザル対象だったので、もうカニをつくることしか頭にありませんでした。

最初につくったカニ太郎。「カニって足何本?」というところから始めて、一生懸命作ったんですが、目がヤバいですね。しかも、右のハサミで誰か切った形跡があります。もはやホラー。

カニ太郎の反省をいかし、かわいさを求めてつくったカニ次郎。ヤバさが引きましたが、カニなんだかクモなんだかわからない形に・・・。

そして、兄ふたりの反省をいかしてつくったのがメイガニ。三度目の正直ってやつでしょうか。我ながらいい出来栄え!

そんな3兄弟をカニクイザルの群れに1匹ずつ投入!

ゴリゴリのオス群れは、アルファのイットウが真っ先にきて独占。さすがです。

そのイットウの左端で、ゴエモンがメロンをこそっと拝借。イットウは気づいていますが、メロンよりもカニの方がいいみたいです。

また右端では、ちゃっかり屋のイーサンがちゃっかり拝借。
他の個体も、周囲の様子を伺いながら、いつもよりも積極的にアプローチしていました!

そんな順位にシビアなオス群れとは対照的に、オスメス混合の群れでは、設置した直後からみんながどっと押し寄せてきました!オスもメスも関係なしです。

もうひとつのオスメス混合群れも、入れ替わり立ち替わりカニクイます。
おばばたちも、おばばとは思えない速さで米をほお袋に詰め込んでいきます。

モンキーセンターのカニクイザルたちの中でも、1、2を争う長い顔をお持ちのベタじーやんもあっちこっちピンクにしながら食べてくれていました。

と、みんながお祭り騒ぎの中ひとり楽しめていない姿が。若オスのムチです。
普段はイケイケで、ちょっと乱暴なムチは、実はビビり。ビビり故にまわりに当たったりもするのですが、それすらできないくらいビビったみたいです。ムチの群れに入れたのはカニ太郎だったのでしかたない。

しばらく様子を見て、大丈夫そうだなっと思えたらようやく食べにきました。右側にいるかわいい顔の個体がムチです。おじじ&おばばが多い群れなので、カニの減りがゆっくりでよかったね。

と、普段とは違う彼らの姿を見てニマニマしていましたが、なにも飼育員が楽しむためだけにこうしたことをやっているわけではありませんよ。
少しでも彼らにとっていい刺激になればな~と思って実施しています!

野生では、彼らはたくさんの植物や生物が存在する環境で、あっちへこっちへ移動して過ごします。なにもない穏やかな日もあれば、初めて見るいきものに出会うこともあるでしょう。おいしい食べものが見つからない日もあれば、おなか一杯になるくらいのごちそうを見つける日もあるでしょう。

そうした日々の変化を、飼育下でもつくろうと各スタッフがいろいろと工夫していますが、なかなかアイデアが思いつかなかったり、マンネリ化してしまいがちなので、今回のように祝日やイベントごとにのっかって「いつもと違う日」をつくっています。

そして、そんな姿をみなさまに見ていただき、少しでも彼らに興味を持っていただけたら嬉しいです!

次はバレンタインかな~?乞うご期待!