【今月フクロテナガザル推し】チンパンジーじゃないよ。

北園担当:石田

出遅れてしまいましたが、今月は【フクロテナガザル推し】です。

1年に1回書くか書かないか、ぐらいブログが苦手なのですが、周囲からの「石田がテナガザルについて語らないで、他に誰がやるん?」的な雰囲気(圧力)に押され、久々に頑張って書いてみようと思います。

つまんないもしれませんが、お付き合いください。

とりあえず初回なんで、フクロテナガザルという種について簡単にご紹介します。

※ここからはほぼ図鑑みたいな情報なので、個体について知りたい人なんかは、次回以降からお楽しみください。

 

フクロテナガザルはマレーシアとスマトラ島に生息するテナガザルの一種です。

Symphalangusがフクロテナガザル

 

 

 

テナガザルの中で最大の種類で、オトナのオスは大きい個体だと20kg近くなります。モンキーセンターの家系は小柄なので、大きくても15kgあるかないかです。

 

全身を黒い毛で覆われているので、初見の方々はほぼ確実に「チンパンジー」と間違えます。そこそこ大きい黒いサルといえば、チンパンジーをイメージしちゃいますよね。

 

でもあながち間違い?でもなくて、フクロテナガザルが属するテナガザル類はゴリラ、チンパンジー、オランウータン、ボノボと同じく類人猿の仲間です。なので尻尾がありません。尻尾みたくみえるのはオスの玉毛です。

 

 

他のテナガザルと同様に長い腕をもち、ブラキエーション(雲梯するような動き)をしながら樹冠を移動して生活しています。

 

野生ではほとんど地面には降りませんが、飼育下だと地面でも安全なので、ゆっくり日向ぼっこしてることもよくあります。

 

 

一夫一妻(ペア)の社会性をもち、産まれた子は成長すると、両親のもとを離れて独り立ちします。

そのまま両親と一緒に暮らしていると摩擦がおきて怪我の原因になったりするので、動物園では、成長した個体はタイミングをみて両親のもとから離し別の場所で飼育するか、他の園館と協力して移動させ、新たなペアになってもらったりします。

 

 

食べ物は果実や木の実、昆虫などで、モンキーセンターでも果物や野菜などを与えています。他のテナガザルと比べて葉っぱを食べる割合が高いので、森から枝葉を切り出してきて与えたりもしてます。

 

 

 

そして、フクロテナガザルの最大の特徴といえば、名前の由来にもなっているのど袋(声嚢)ですね。

 

 

疲れ・・・この先は長くなりそうなので、続きはまた次回!

投稿数を稼ごうなんて思ってませんよ。