【BY通信】群れへ戻る準備

こんにちは!バックヤード担当の奥川です!

4月ですね!!!最近暖かくなりやっと春だ!!花見だ!!という気持ちです。そして日本モンキーセンターに来て、あっという間に1年経ったということに驚きを隠せません。

さて今回は、バックヤードで群れに戻るための準備をしているヤクシマザルたちの最近の様子についてお伝えします。

※どなたでもご覧いただけます

現在、退院したあと群れへ戻るための準備期間をバックヤードで過ごしているヤクシマザルが5頭います。

ヤクシマザル チドリ

ヤクシマザル ノイズ

ヤクシマザル ヒゲッコ

少し前に、モンキーバレイで食欲活力低下で入院してきたヤクシマザルたち。

チドリは入院当初、ほぼ水のような便で餌も口に持っていくも全く食べず、口に入れても頬袋に溜めるだけ…とかなりしんどそうな状態でやってきました。検査をしたところ慢性的な脱水という診断でした。注射や輸液をしてもらい徐々に回復して、今ではとても元気に過ごしています。

ノイズも活力低下で入院してきましたが、幸いで食欲はとてもあり、もりもり食べてくれました。注射をして様子見した後、問題なく過ごしております。

ヒゲッコもノイズと同様活力低下で入院しましたが、すっっごく食欲旺盛でした。便がゆるかったため整腸剤を処方してもらい、体調の回復までは早かったです。食欲旺盛だととても安心します。

焚き火も終わって暖かくなったり寒くなったりで体調不良の個体も多く、3月上旬〜中旬頃は病院がヤクシマザルで満室でした。3頭とも回復しましたが、まだまだ痩せ気味なため、バックヤードでお肉をつけたあと群れ戻しの予定です。

ヤクシマザル ヒマワリ(左)とチゴユリ(右)

前はヒマワリとタップが一緒に過ごしていましたが、タップのヒマワリへの当たりがどんどん強くなってきて突き飛ばされることも増えてきてしまい、出血のしやすいヒマワリは毎日鼻血を出す…という状態でした。


そこで頭蓋骨骨折から見事に復活したチゴユリとお見合いをする事にしました。チゴユリは頭蓋骨骨折により目がかなり見えずらくなっていたため、まずケージをくっつけ格子越しにヒマワリの存在を感じてもらう→ヒマワリとチゴユリの場所を交換し昇り降りのある空間に慣れてもらう→同居の流れで試みました。


同居直後、チゴユリからヒマワリへのマウンティングかよく見られましたが、しばらくしたらグルーミングも見られ良好な関係を保っている様子です。チゴユリの目も一体どこまで見えているのかわかりませんが、今の所はとても軽やかに昇り降りをしています。

ヒマワリは高齢なのもあり、しっかり春を迎えたら群れへ戻っていくと思います。チゴユリは先程言った通り目がかなり見えにくいため、今後群れへ戻れるかはまだ未定です。

ちなみにヒマワリと同居していたタップも群れ戻しに向けて、ノイズ、チドリと隔離ケージ越しですが同じ部屋で過ごしております。毎日葉野菜をもりもりと食べてくれております。

こんな感じで全頭、たくさん食べて元気にモンキーバレイへと戻っていけるようバックヤードで穏やかに過ごして欲しいです。

4月になり、新年度が始まります。新しい環境だったり、忙しい日々を過ごされる方もいるかもしれませんが体調にはお気をつけください。

そして今年度もよろしくお願いいたします!

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