飼育の部屋



★☆★コメント★☆★

Waoランド・アジア館担当  名畑より 


 先日、はるか遠くの海のかなたで甚大な被害を引き起こした地震は、
遠く日本にも数pの津波という形で到達致しました。
地球は繋がっているんだと改めて実感した出来事でした。


「ひと続きのしお水よ

われらが夏のはじまりは

いずれの国の冬の真っさかりか

そして私の喜びは

誰の悲しみ?」


川崎洋氏の「海」という詩の一節です。

私が喜びを得ればそれが間接的に
巡り巡って誰かに悲しみをもたらしているかも。
地球という物理的なものだけでなく、
目に見えない人間的繋がりを、
そして知らない誰かを思いやる
優しくておおらかな心のもちようが感じられます。

 帝釈天は人間を天からかけられた網の網目のひとつだと説きましたが、
なるほど大きな網でもひとつの繋がりが切れればもう、網として用をなしません。
自然の中の「人」という網目、そして人の中の「私」という網目。
どちらも決して疎かにしてよいものではありません。

今夏は荒れた自然にたくさんの地域が翻弄されました、
がいつの間にか蝉声も絶え、冬がやってまいります。
たくさんの繋がりに感謝しつつ、皆様のご健康と、
願わくは自然の安らかならんことをお祈り申し上げます。

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