最終更新日:2006年11月5日
第51回プリマーテス研究会
「自然保護:家族、学校、そして社会」 日程:2006年12月9日(土)〜10日(日) 場所:(財)日本モンキーセンター・ビジターセンター(9日)、犬山市里山学研究 センター(10日) [概要] 私たち日本人は、野生生物の絶滅に大きく手を貸しています。たとえば、私た ちの食べるハンバーグの多くは、中南米の森林を伐採してつくられた牧場で育て られたウシからやってきます。天ぷらとして食べられるエビの多くは、東南アジ アのマングローブ林を切り開いて作られた養殖場からやってきます。インドネシ アで不法に伐採された樹木が他のアジアの国を経由して合板や家具として日本へ 入っているともいわれています。 私たちは、自然環境をまったく破壊せずに、あるいは野生の動植物をまったく 消費せずに生活することはできません。しかし、どの程度なら種の絶滅まではも たらさないのか、熟考する必要があるでしょう。私たちの行動・生活の一つ一つ が、生物多様性の保全と密接にかかわりあっていることを、広報し・教育するの は、きわめて重要です。 今年は、このグランド・テーマを扱う第一回のプリマーテス研究会として、自 然保護とその教育について、家庭や学校、あるいは動物園や、NPOや企業がどん なことをおこなえるのか、話題を提供していただくことにしたいと思います。本 年度から、日本モンキーセンターは環境省の地球環境研究総合推進費を得て、大 型類人猿保全のための研究を本格的におこなおうとしています。日本モンキーセ ンターが50周年を祝う年のプリマーテス研究会として、多くの方のご参加をお待 ちしております。 [プログラム] 〈第一日:シンポジウム〉 2006年12月9日(土) 10:00〜 ◆第一部「自然保護活動の現場から」 西田 利貞 (日本モンキーセンター) 『はじめに: 生物多様性保全と日本の役割』 発表要旨
古市 剛史 (明治学院大学)
市川 哲生(NPO法人犬山里山学研究所)
池田 啓 (兵庫県立大学)
昼食 13:30〜 ◆第二部「家庭、学校、社会における自然保護教育」
岡安 直比(WWFジャパン)
岡崎 赤彦 (どんぐり保育園)
竹ノ下 祐二 (日本モンキーセンター)
佐藤 信子 (犬山市立今井小学校)
真下 正樹 (社団法人日本経済団体連合会 自然保護協議会)
総合討論
懇親会(於 ビジターセンター) 〈第二日:エクスカーション〉 2006年12月10日(日) 「お魚レスキュー」に参加しよう! 担当:竹ノ下、高野(リサーチフェロー)、協力:NPO法人犬山里山学研究所) 今回のプリマーテス研究会では、NPO法人犬山里山学研究所の協力を得て、エ クスカーションを行ないます。「犬山里山学センター」を視察し、「お魚レスキュー」に参加する。志良見堂第三池の水を抜き、 外来魚を駆除し、池を清掃し、生息動物を調査をする。参加には汚れてもよい服装、長靴が必要 です (注) 印刷用の発表要旨はこちらからまとめてダウンロードできます(PDFファイル、2006年10月19日更新)。紙資源節約のため、当日は用紙集を配布しません。
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