第52回プリマーテス研究会

「さまざまな環境における生物多様性」

2007年12月1日(土)〜2日(日)
(財)日本モンキーセンター・ビジターセンター(地図)




(参加費 一般2000円 学生1000円)

後援 犬山市、犬山市教育委員会、愛知県教育委員会、岐阜県教育委員会


 生物の種は、動物・植物・バクテリアなどもあわせ、地球上に少なくとも1000万種いるといわれています。しかし、40年前には100万種ほどだといわれていました。どうして10倍に“増えた”のでしょうか。生物はいろんな環境に住んでいますが、多様な種類が住む熱帯降雨林の樹冠や珊瑚礁が研究され始めたのは、比較的最近のことなのです。南米や東南アジアの熱帯降雨林は、霊長類が誕生した場所であり、今でも霊長類が最もたくさん住んでいる環境でもあります。生き物は住んでいないと考えられていた深海にもさまざま生物が住むことはもっと最近わかりました。

 今回のプリマーテス研究会は、多様性の重要さ、おもしろさを知り、一方で現代文明がその多様性を破壊し、人類社会の将来が危ないことを知って、どのような行動をとればよいかを考える機会を作りたいとおもいます。


プログラム


2007年12月1日(土)

13:00〜13:15 西田 利貞 (日本モンキーセンター)
多様な生物のいる世界
13:15〜14:00 市岡孝朗(京都大学大学院人間・環境学研究科)
ボルネオ・サラワク州ランビルの森に棲む昆虫類の多様性 (発表要旨)
14:00〜14:45 長谷川雅美(東邦大学理学部)
縞のあるシマヘビと縞のないシマヘビ−島嶼環境におけるトカゲ(被食者)とヘビ(捕食者)の共進化動態― (発表要旨)
14:45〜15:30 小林秀司(岡山理科大学総合情報学部)
中南米霊長類(広鼻猿類)に見られる様々なレベルの多様性(発表要旨)
15:30〜15:45 休憩
15:45〜16:30 吉田正義(愛知県立豊橋東高等学校)
地域社会と連携した環境教育のシステムの構築(発表要旨)
16:30〜17:15 槌田敦(高千穂大学)
現代文明の崩壊(発表要旨)
17:15〜18:00 〜総合討論〜
18:00〜 懇親会(皆で楽しくお話ししましょう!)

2007年12月2日(日)

9:00〜9:45 加藤章(財団法人日本モンキーセンター)
地域に住む希少な生き物のシェルターとしての動物園(発表要旨)
9:45〜10:30 藤田志歩(山口大学農学部)
野生大型類人猿の保護を目的とした健康モニタリングの取り組み (発表要旨)
10:30〜10:45 休憩
10:45〜11:30 村山美穂(岐阜大学応用生物科学部)
大型類人猿の遺伝的多様性 (発表要旨)
11:30〜12:15 三輪哲也(独立行政法人海洋研究開発機構極限環境生物圏研究センター)
深海の生物多様性と深海生物(発表要旨)
12:15〜12:45 〜総合討論〜
実習編
12:45〜13:15 阿部晴恵(財団法人日本モンキーセンター)
植物の種子散布における動物たちの役割(発表要旨)


コメント 三宅正夫、五百部裕、竹ノ下祐二、下岡ゆき子


発表要旨集(PDFファイル 28kb)

世話人:西田利貞・座馬耕一郎・江木直子(日本モンキーセンター)


プリマーテス研究会トップページへ戻る