最終更新日:2013年11月26日


第57回プリマーテス研究会

『人類のルーツに迫る』
2012年12月8日(土)・9日(日)
(財)日本モンキーセンター・ビジターセンター




画像をクリックすると大きなポスターが見られます。(PNGファイル、656kB、2012年10月28日更新)


参加費
一般1000円
学生500円
高校生以下無料


懇親会費

3500円



後援:愛知県教育委員会、岐阜県教育委員会、犬山市、犬山市教育委員会


[概要]

 中新世(2400万年前から500万年前)という時代は類人猿が出現し、そしてヒトの祖先が分岐した時代です。中新世は大きな気候変動があった時代でもあります。前期から中期中新世は温暖で雨も多く、アフリカ大陸では森林が発達し、多くの種の類人猿が生息していました。およそ1200万年前に地球規模で急激に寒冷化・乾燥化し、それによって森林が縮小しました。その大規模な環境変動によって中新世類人猿の多くは絶滅し、ヒトの祖先が出現したと考えられます。チンパンジーとヒトが分かれたのはおよそ700万年前、そしてゴリラの分岐が1100万年前ごろであると考えられています。人類発祥の地であるアフリカにおいて、つい最近まで、1100万年前から700万年前の時期の類人猿化石は上顎骨片が一つ見つかっていたにすぎませんでした。それが21世紀に入って漸く2種の類人猿化石が見つかり、ヒトや現生類人猿が出現した背景が見えるようになってきました。そのすべての類人猿化石を発掘したのは日本人のチームでした。今年のプリマーテス研究会では日本を代表する化石人類・霊長類研究者に集まっていただき、後期中新世類人猿研究からヒトのルーツに迫りたいと思います。



[プログラム]

12月8日(土)

12:00-13:00

受付

13:00-13:05

市川光雄 (日本モンキーセンター)

 

挨拶

13:05-13:50

中務真人(京都大学)

 

中新世類人猿の進化

13:50-14:35

清水大輔(日本モンキーセンター)

 

歯の形からみた化石霊長類の生態

14:35-15:00

休憩

15:00-15:45

仲谷英夫(鹿児島大学)

 

哺乳類化石からみた中新世類人猿の古環境

15:45-16:30

酒井哲弥(島根大学)

 

地層から読み取るケニア中・北部の古環境

17:00-19:00

懇親会(皆で楽しくお話ししましょう!)


12月9日(日)

10:00-10:15

受付

10:15-11:00

高井正成(京都大学)

 

アジアのサルはいつどこから来たのか

11:00-11:45

河野礼子(国立科学博物館)

 

アジアの化石類人猿: ギガントピテクス化石調査の進展

11:45-12:30

海部陽介(国立科学博物館)

 

アジアにおける原人の進化:北京原人・ジャワ原人・フローレス原人について

12:30-13:30

総合討論





(注) 印刷用の発表要旨はこちらからまとめてダウンロードできます(PDFファイル、292kB、2012年11月28日更新)。


世話人:市川光雄・清水大輔・大橋岳(日本モンキーセンター)

プリマーテス研究会事務局
〒484-0081 犬山市官林26
(財)日本モンキーセンター内
TEL 0568-61-2327 FAX 0568-62-6823
E-Mail: primates.meeting@gmail.com











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